社会人ならイベントマナーは知っていて当然
学生のうちは、仮に何らかのソーシャルなイベントがあったとしてもあくまでもその「家」の一員としての出席になるため、あまり個人のマナーについてはうるさく言われることはありません。
ですが学校を卒業して社会人となったあとには、それまで自分の親や家のものが行ってきた社会的対応は全て自分の責任で行わなくてはいけなくなります。
最も大きなものとしては「結婚」があり、友人や後輩、取引先が行う挙式に顔を出し、ご祝儀や挨拶などをしていかなくてはいけなくなります。
もちろん自分自身が結婚をするということになったときには、きちんとルールとマナーを守って出席をお願いしたり、挙式後の応対などをしていかなくてはならなくなります。
他にも学生として両親の後ろにいた頃には気が付かなかったようなさまざまなイベントが社会生活の中では登場してくるので、その都度相手に失礼のないよう気遣いをしていくようにしましょう。
意外とある冠婚葬祭以外の行事
社会的な行事というとどうしても大きなイベントとなる冠婚葬祭ばかりが目につきますが、年間をとおして見るとそれ以外にも「付き合い」としてやっておくべき行事も多く遭遇します。
近年ではやや廃れつつある傾向にありますがお中元やお歳暮といった、季節の変わり目にお世話になった人に贈り物をするという習慣があります。
他にも年賀状や暑中見舞いなど定期的に手紙を出したり、出産祝いや入学祝い、回忌などといったものも親類関係やそれまで深い付き合いをしてきた人に対してはきちんとやっておかなくてはならないことです。
そうした行事の中には突然に訪れるものもありますが、お中元やお歳暮のように決まった時期に必ず来るものもあるので、新社会人となったなら一度一年を通してどういったイベントがあるかを年間スケジュールとして書き出してみるといいでしょう。
ちょっとした気遣いで印象が変わる
冠婚葬祭を含め上記のような年間行事においては、かなり細かいマナーが求められるということもよくあります。
わかりやすい例としては、お祝いの時にお金を包む「のし袋」があります。
のし袋というとどれも同じように見えるかもしれませんが、よく見てみると袋を包む紐(=水引)の結び目が異なった形をしていることに気が付きます。
この結び目の種類によって同じ「御祝」のための袋であっても使用してよい場面と相応しくない場面とが出てきます。
送る本人にとっては善意だけで行った行動であっても、マナーの違反のために気持ちをそのまま伝えられなかったり、逆の意味に受け取られてしまうこともあります。
適切なマナーを事前に学び、素直な気持ちをそのままに相手に伝えられるような社会人を目指しましょう。