リクルートスーツもビジネススーツになります
学生生活が終わりに近づき周りが就職活動に動き始める頃になると、学内の生協や自宅へのDMでビジネススーツの広告が多く見られるようになります。
就職活動をするときにはどんな業界でも最低1着はスーツを持っておきたいものなので、まずは早めに自分に合ったものを一着購入しておくようにしましょう。
このとき「他の学生よりも印象をよくしたい」というような気持ちからか最初のスーツ購入を高いブランドにしてしまう人もいるようですが、はっきり言うと就職活動の内容とスーツの価格は全く関係ありません。
多少目の肥えた人事の人なら「いいスーツを着ているな」とは思うかもしれませんが、そのことが就職活動において特段有利な条件になるということはまずないと言っていいでしょう。
そして就職活動が終わってから、安いスーツでなくもっとよいものをと買い直しを検討する人もいますが、新入社員としての数年くらいならそのままリクルートスーツを使っていても全く問題はありません。
体型が極端に変わった場合は別として、スーツそのものが擦れて穴があいたりひどい汚れがついてしまったということでないなら、しばらくそのままとっておくことをすすめます。
ビジネススーツを選ぶときのポイント
ただし社会人になってから新しくスーツを購入するということ自体はよいことです。
一着しかスーツを持っていないと衛生面がまず不安ですし、それに自分自身も仕事をするときに選べる服が一着しかないというのはつまらないものです。
年代にかかわらずビジネススーツは常に4~5着くらいの予備を備えておくのがベストと言われています。
ただ新入社員のうちは特にいきなり奇抜なデザインのものを選ぶのはよした方がよいようです。
リクルートスーツとして一般的に販売されているものは男女とも黒、紺のいずれかで、たまにグレーのものもあるといったくらいです。
男性の場合には冠婚葬祭用を兼ねて黒いスーツを選ぶことも多いですが、そうした場合には黒ではないネイビーか濃い目のグレーのものを購入しておくと着回しが便利です。
女性なら黒でもストライプ付きのものや微妙にスカートやジャケットのデザインが異なるものにするとよいでしょう。
参考はこちら:【ビジネススーツの選び方】押さえておきたい3ポイントと服装マナー
スーツ売り場に行くと上記の色の他にグリーン系やブラウン系などもよく売られているものを見かけます。
ですが営業職などで外回りをするなら最初からいきなりそうしたものではなくおとなしめのリクルートスーツとしても使える範囲のものにしておいた方が新社会人らしい身だしなみになります。
スーツは立場や役職を暗に示すもの
国会中継などを見ていると、そこに出てくる議員たちの中には非常に個性的な色のスーツを着用している人が見られます。
女性議員の場合などにはかなり彩度の高いデザインのものを着ている人がいますが、男性でも珍しい鮮やかな青などを着こなしている人がいたりします。
ビジネススーツというのは着ている人のイメージだけでなく、その人の社会的立場や役職、年収などを暗に示すものです。
そうしたイメージをうまく利用して選挙のときの広告にしているのが国会議員ということになります。
新社会人となったばかりのときからあまり高いスーツを着ていたりすると、実際の年収はともかく分不相応という雰囲気がどうしても出てしまいます。
自分の年令や立場に合ったものを着用するということこそがビジネススーツの最大の着こなし術ということを覚えておいてください。