社会人としての基本中の基本
身だしなみは社会人として活動していく上における基本中の基本と言える事項です。
逆に先輩社会人たちから何かと批判を受けがちになるのもこの身だしなみに関する事項が圧倒的多数であったりします。
大学生は毎日の通学は私服で行いますし、そこでどんなファッションをしていたからといって成績に影響するということはほとんどないでしょう。
多くの学生は就職活動のために髪の毛の色をきちんと戻したり、常識的な髪型に直したりするものですが、就職が決まってしばらくするとどうしても気持ちが緩んでくるせいか、最初に持っていたような身だしなみへの緊張感が薄くなっていってしまいがちです。
街中を歩く人を見ると必ずしも中年以降の人がきちんとした身だしなみをしているというわけではありませんが、そうした悪い例を見て「だから自分も大丈夫」と思うのではなく反対に「ああならないように気をつけよう」という反面教師にするくらいの気概を持ってもらいたいです。
身だしなみをキレイにするということはそれほど難しいことではなく、毎日ちょっとずつ自分のことを客観的に見る余裕があれば誰にでもできます。
身だしなみの基本ルール3つ
社会人らしい身だしなみをするためには、守っておくべき三つのルールがあります。
すなわち「清潔感がある」「上品さがある」「控えめである」ということです。
これは男性でも女性でも、またどんな年代の人であっても共通する事項なのでしっかりと覚えておくことをおすすめします。
まず「清潔感」ですがこれは就職活動などで初めてビジネススーツを着た人が言われる最初の注意点です。
極端な例ですが、いくら高級なブランドスーツを購入して着用していたとしても、肩口にホコリやフケがたくさんついていたり、食べこぼしらしいシミが見られていたりするようではせっかくの高級感も台無しです。
ビジネススーツの中には1万円くらいで購入可能な安いものもありますが、よほど服飾業界に長く勤めたプロの方でなければ、ちょっと会っただけでそのスーツがいくらくらいかを見分けることは難しいものです。
無難なデザインのものであるなら、価格帯はどうであれしっかりとクリーニングなどがされていればそれだけで清潔感をきちんと演出することができます。
またスーツそのもの以上に大事と言えるのが中に着用するワイシャツやブラウスです。
特に男性の場合には首周りや手の長さ、胴回りがきちんと自分の体型に合っていないとそれだけでなんとなく野暮ったく見えてしまうものなのでシャツ選びにおいてはサイズ感をしっかりとしておきたいところです。
新社会人として勤務を開始して数ヶ月目になると大抵の人は体重が急に増加したり、反対に急に痩せたりすることがよくあるので、夏頃には一度サイズの見直しや必要なら買い直しをすることもおすすめします。
上品さと控えめさを同時に出すには
清潔感というキーワードだけではうまくスーツを着こなせないという人は、次の上品さと控えめさといったワードをイメージしてみるといいでしょう。
上品さとは例えば同じスーツのデザインでもやたらとキラキラするアクセサリーをつけていたり、色がビジネスらしからぬ派手な色彩をしているようなことがないかということです。
これは控えめさということにもつながりますが、同じブランドスーツを購入するにしてもあからさまにそのブランドのものだと言うことを前面に出していると、周囲の人はちょっと悪い印象を持ってしまいます。
服飾業界など職種によってはそうした個性的なデザインの方が推奨されることもありますが、一般的な企業での勤務を前提とするならあくまでもアクセサリーやメイクは控えめに、上品さを心がけていくことが大事です。